院長 はクリニックの中心です。 院長 の能力不足は経営難に直結します。今までの医療制度では、誰がやってもなんとなくうまくいっていたと思いますが、今後は院長の能力次第では経営が厳しくなっていくはずです。
「 院長 」という立場は、単に診療の中心に立つだけではなく、スタッフをまとめ、経営を導き、患者さんと信頼関係を築くという多面的な役割を担っています。特に地方のクリニックでは、地域に根ざした医療の提供と同時に、限られたリソースの中で最大限のパフォーマンスを出す工夫が必要です。本記事では、院長として忘れてはならない心構えを、実例や仕組みを交えながら紹介します。

常に謙虚でいること
「謙虚さ」は院長にとって最も大切です。
俺が (私が) 一番えらい、この治療方針で間違いない、言うことを聞け、では患者さんもスタッフさんも地域の方たちも、誰もついてきません。大きな病院ではその病院のブランドや、人が多くいることで毒気が薄められていたとしても、開業したらすぐにばれます。私の周りのクリニックにも、よくわからん昔の治療をしていて、患者さんにもスタッフにもえらそうな爺医がいまだにいます。そういうところはもう経営は厳しいでしょう。
自分の判断や経験に自信を持つことは重要ですが、それと同時に「常に学ぶ姿勢」を持つことが信頼を築きます。スタッフや患者さんからの声に耳を傾け、自分が正しいとは限らないという前提で振る舞うことが、職場の雰囲気を良くします。
具体的な行動例
- スタッフの提案に対して「ありがとう、考えてみるね」とまず受け止める
- 診療や経営のことで迷った時は、周囲に相談することをためらわない
- 患者さんの要望を真摯に受け止め、無理な場合も丁寧に説明する
以下は、謙虚さを保つために参考にしている原則の一覧です:
| 行動 | 具体的な効果 |
|---|---|
| 謝罪を恐れない | 信頼関係が強くなる |
| 他人の意見を尊重する | 職場の雰囲気がよくなる |
| 自己反省の習慣 | 常に改善が可能になる |
謙虚さは自分が意識をすればある程度保つことができます。まずはここからです。
常に自己研鑽をすること
医師としての臨床のスキルアップは当然ですが、院長としての「経営」「人材育成」「地域との連携」に関する学びも欠かせません。自己研鑽を続ける姿は、スタッフのモチベーションにも直結します。
日々の研鑽内容
- 臨床知識のブラッシュアップ:最新のガイドラインや論文のチェック、学会や勉強会への参加
- 経営や人材育成に関する勉強:書籍やブログ、X、ドクターズチャートなどの定期チェック
- 地域の医療機関との情報交換:医師会の勉強会や地域の勉強会への積極的な参加
常にスタッフに気を配ること
長く続くクリニックをつくるにはこれがもっとも重要だと思います。
急にスタッフが離職してクリニックがまわらない、代わりのスタッフがみつからない、という声をよく聞きます。クリニックは院長一人では運営できません。
また、クリニックの空気は、スタッフがつくっています。採用時に性格がいいスタッフのみを採用することが最重要なことは間違いありません。しかし、院長がスタッフを信頼し、尊重する姿勢を見せることで、職場全体のモチベーションの上昇につながります。
給与を上げる ことはもちろん大事ですが、働きやすい環境をつくる、やりがいをつくる、ことが重要だと考えています。
効果的な関わり方
- 何かをしてもらったら必ず感謝の気持ちを伝える
- 年に2回の面談でスタッフの意見を聞く時間をとる
- 地域で一番の給与にする
- スタッフ間の人間関係に気を配る
- スタッフの体調や家庭の事情に配慮する
常に患者さんに気を配ること
どんなに忙しくても、患者さん一人ひとりに「気持ちよく診てもらえた」と感じてもらうことが最重要です。特に高齢の方が多い地域では、話を丁寧に聞くことが満足度を左右します。
ただし、一人の患者さんに時間がかかってしまっては経営がなりたちません。医師が対応している時間が短くても、待ち時間を短くして、たくさんのスタッフが関与することで満足度を上げることは可能だと思います。
患者対応の工夫
- 全スタッフは最大限にこやかに対応し、礼儀正しい挨拶をする
- 診察時は目を見て話し、患者さんの言葉をさえぎらない、説明は絵や画像を用いて丁寧に行う
- 最後に「何か他に気になる事はありませんか?」と尋ねる
- 医師しかできない仕事以外は他のスタッフに任せる
- 診察室への入室に時間がかかる方は他の診察室に呼んで最初はスタッフが対応する
うちではこうする
- 院長は「謙虚さ」を保つことを意識して、常に自己研鑽し、スタッフに気を配り、患者さんにも気を配る
- 医療知識をアップデートしつつ、経営や人材育成など医師が弱いところを常に勉強する
- スタッフの給与を地域で一番にして、働きやすい環境およびやりがいをつくる努力をする
- 患者さんが「気持ちよく診てもらえた」と満足してもらえるように日々修正をおこなう
※具体的にはそれぞれの記事をご確認ください。
まとめ
院長 という立場は、技術や知識だけでなく、人間性が問われる仕事です。謙虚であり、学び続け、スタッフと患者さんに心を配ることで、クリニックは確実に成長します。この記事が、日々奮闘する先生方にとっての一助となれば幸いです。



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